Likeness of an Allegory

Pubic Art Commission for the City of Minneapolis Permanent Collection
2019 - Spring 2021
Location:   ミネアポリス公共サービス施設6階エレベーターロビー天井、ミネソタ州

Size:  8.5m x 2.5m x 0.5m
Client:  City of Minneapolis
Medium: Polymer, matte black pigment, light scrim and light


全写真 © Peter J. Sieger

2021年初春に新築開館した、ミネアポリス公共サービス施設のエレベーターロビーの天井インスタレーション。7つある各階のエレベーターロビー天井にミネアポリスを拠点に活動するアーティスト7グループが選ばれ、LUCITOは6階 を担当。

与えられたテーマは、“luminous ceilings(光の天井)”。 私たちの提案は、「光&その完全な不在」を表現する。

スカルプチャーの表面を究極の黒として知られるピグメントで覆う。その上に、アンビエントで均等な光のフィールドを作る。特殊な黒いピグメントは、光の反射を許さずスカルプチャーの3次元性を隠す。人間の目は、このスカルプチャーの輪郭を読むことでしかその3次元性を確認できない。ロビー内をゆっくり歩きながら視線を変えることで見えてくる輪郭やオブジェクトがある。

明暗という対極性に加え、スカルプチャーの構成には14世紀イタリアのAmbrogio Loronzettiが手がけたフレスコ画、The Allegory of Good and Bad Government(イタリア、シエナに現存)をインスピレーションにした。議会の壁を覆うこの作品は、議会議員の目線を元に壁画のパースペクティブが設定されていて、立ち位置によりパースペクティブが変化する。フレスコ画に描かれているのは、善と悪(Good and Bad)の二極の政府; その各政権によって生み出される人民とランドスケープの在り方、成れの果て。ここに集まって議論する議員に、自らの役割と人民&環境への影響をフレスコ画を通して知らしめる。

いくつもの隠されたオブジェクトの輪郭は、ミネアポリスに関係したものを主に、メッセージ性のあるシンボルも含まれる。ロビーでエレベーターを待つという何とも単純な時間が、宝探しのような、発見して読み解くことで楽しめる瞬間になればいいと提案した。






worm’s-eye 平面ダイアグラム

全体図 / 全体輪郭 / bottom 輪郭 / top 輪郭 / 可視点+線



制作用原寸大平面図
(2021, 制作完了後に撮影 by LUCITO)




コンセプト画
(2019)







Project Team
LUCITO, design, fabrication, assembly and installation
Schuler Shook, lighting design
Mokeeta, fabrication
TivoliToo Inc., fabrication
W.L.Hall Co., Barrisol scrim and fascia panel installation
VAA, LLC, structure


Special Thanks to
Dan Pederson

Adam Rosenthal, installation help
Zach Cramer, installation help
Miguel Fresco, assembly help


Peter J. Sieger, photography

Peter VonDeLinde, videography
Tim Oesau, music composition